あごうさとし演劇公演─複製技術の演劇─「パサージュⅡ」

ただいまアートエリアやなぎみわプロデュース鉄道芸術祭もあとわずか!

いよいよ明日は、あごうさとし演劇公演─複製技術の演劇─「パサージュⅡ」公演日となりました!

演劇は複製できるのかー。をテーマとした演劇作品を作られてきたあごうさとし氏。今回は「複製技術の演劇」を主題とした連作公演の第二部となります。
写真や映画による機械的複製技術がもたらした芸術と人間との関係性を考察したドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンをモデルに繰り広げられる演劇が、このパサージュシリーズ。今回アートエリアB1で披露される第二部では、彼が思考する無数の言葉と現実の駅の雑踏音が交差する、という、まさに“駅”という空間を生かしたインスタレーション・演劇作品となっています。

これまでの公演とは異なり、 観客の皆様も舞台上で観劇していただく予定です。

役者と同じ舞台上で観る演劇。
観る人それぞれの視点で全く異なる景色が見える作品になりそうです。

 

 

第一部「パサージュⅠ」の様子を少しだけご紹介。

この作品は、先月に京都のカフェ・モンタージュにて公演が行われたのですが、この作品も“カフェ”で行われることを意識して作られています。

主人公はヴァルター・ベンヤミン。複製された芸術についてを論じる彼が、カフェで原稿を書いているまさにその場に、実際に複製された自分が現れた時の様子を舞台設定としています。ここでまず、ストーリーとして複製技術というものが取り上げられます。
そして、実際にその主人公を映像で複製された役者が演じ、その映像の人物が想定している架空の自己をあごうさとしが実演・生で演じる、という、演じ方としても複製技術を用いているのです。

このように、“複製”というキーワードが様々な角度から絡み合うこの作品。実際の劇場がカフェでもある、という現実空間を最大限に活かしながら、かつ演劇の本質とはどこにあるのかを突くものとなっていました。

そのような、まさに演劇の複製とはどういったことなのか、それは実現可能なのかといったことを、巧みな表現方法を使って実演しているあごうさとし。果たして駅の中のコンコースという舞台では、どのような作品になるのか、今からとても楽しみです。

公演は来週末の土曜日と日曜日の2回行われます。ご予約もまだまだ受け付けておりますので、ぜひご高覧ください。

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日時:12月15日(土)14:00開演
12月16日(日)14:00開演
(各回とも13:30開場/13:00~受付)
料金:前売2,000円/当日2,500円
定員:各回80名(要事前申込・先着順)
作・演出・出演:あごうさとし
〈アフタートークゲスト〉
[15日] 西堂行人(演劇評論家、近畿大学文芸学部教授)、あごうさとし
[16日] 市川明(大阪大学文学部教授)、あごうさとし

お申し込みは、メールまたは電話にて、
[参加者氏名、参加人数、当日連絡が取れる連絡先]をお知らせください。
※メールの場合、件名に「パサージュⅡ予約」とご明記ください。
定員に達し次第、申込を終了致します。

お申し込み先:アートエリアB1
E-mail : b1.tetsugei@gmail.com
TEL : 06-6226-4006(12:00~19:00)
※ 月曜(祝日の場合は翌日)休館