モホイ・ナジの電話絵画
手作業の作品制作が当然とされていた時代にモホイ=ナジは、機械化、情報化された「絵画」の制作実験を行い、「発注芸術」を誕生させた。1922年に制作された電話絵画シリーズは、電話で看板工場に指示を与えて絵画を制作するというものである。ナジと工場のスタッフが、同じカラーチャートと方眼紙を手に、口述で位置を伝えることにより、「複数」の「オリジナルの絵画」が制作可能となる。

モホイ・ナジ「電話絵画 Em2」1922年 エナメル・スチール MOMA.N.Y
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